XSLT の非 XML 表現

前にちょっとだけ読んでそのままだった O'Reilly の "XSLT Cookbook" をまたひっぱりだした。OCaml をかじったあとの目で見ると関数型言語の手法が出てきているのがわかって結構おもしろい。

それはともかくとして、あんまり頭の働かないときに読むと XSLT のタグだらけのソースはまるで目から頭に入ってこない。XSLT は面白いと思うんだけどやっぱり言語の構文自体は XML でなくてもいいよね…。実装する人にとっては lexer/parser を書かなくていいというのがあるのかもしれないけど。

というのは誰でも思うことだろう。誰でも思うということはきっと誰か XSLT の non-XML syntax 版を作っている人が既にいるはずだ。というわけで検索したら XSLTXT [1] という名前（なんて名前だ）のものがあった。（でも逆にこれくらいしかないみたいだ。もっと3つ4つあってもよさそうだと思ったのだけど）。

コード例を眺めると検索する前になんとなく思い描いていたものとはちょっと違った。テンプレート名や条件式は二重引用符なしで書けるようであってほしいし、生の XML を埋め込むときに終了タグを書かなくていいというのは特にうれしくない（生で書くときはそれが変換の結果の一部そのものなのだからそのまま書けるほうが分かりやすいと思う）。テキストノードを二重引用符で括るのもちょっとちがうかなあと思う、がこれは文法上やむをえないかもしれない。

プロジェクトのダウンロードセクションにリリースが置かれていない状態のまま放置されていたり、CVSを見るともう数年前のコミットが最終だったりするところを見るとプロジェクトとしては盛り上がっていないように見える。みんなこういうものはあまり使わないということかな。

[1] http://www.zanthan.com/ajm/xsltxt/index.html