たのしい Ruby [Ruby]
チェコ文学の翻訳などで知られる言語学者の千野栄一先生はその著書「外国語上達法」(岩波新書)でこのように書いている。
大切なことは、外国語の学習は一言語に限られているわけではないことであり、ありがたいことに何ヵ国語学習しようとかまわないことなのである。
外国語は一つしか学んではいけないというのと比べて、いくつ学んでもいいというのはなんという利点であろうか。
これはプログラミング言語にもあてはまる。よく見かける「Python と Ruby どちらを勉強したらよいか」という問題は実は問題ではない。実はなんと両方勉強したって何の問題もないのだ。しかも私見ではプログラミング言語を習得するのはチェコ語や英語を習得するのよりずっと簡単である。
というわけで Ruby 入門用に「たのしい Ruby」を買ってきました。
実をいうと私もかつて Python と Ruby どっちにしようかなと思って、そのときは Python を選択したことがあるのだ(現在の主な使い道は「Java を書きたくないが Java 用のライブラリは使いたいというときに Jython を使う」―これは Java を書きたくないすべての人にお奨め)。
同時期に第2版の邦訳がでた「プログラミング Ruby」にしなかった理由は、(1) 分冊というのが気に入らない、(2) 和書なら「やっぱり原書を読んでおけばよかったかも」などと思わずに済む、からですが、読み始めてみたらプログラミング自体の初心者向けという構成だったところがちょっと不安かも。
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